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勝率と連敗 [基礎知識]

投資を行うからには、勝率や連敗数について十分に理解しておく必要があります。例えば、勝率70%とはどれ位の連敗がありうるのか?


もしも勝率が70%で一定だとすると、N回続けて負ける確率P(N)は次のようになります。


P(N) = 100 × (1 - 0.7)のN乗 (単位は%)


P(1) = 30%
P(2) = 9%
P(3) = 2.7%
P(4) = 0.81%
P(5) = 0.243%


5連敗くらいで確率はかなり低くなることがわかります。
これが、勝率55%だとどうなるか?


P(1) = 45%
P(2) = 20.25%
P(3) = 9.113%
P(4) = 4.101%
P(5) = 1.845%


5連敗の確率がまだ高いですね。1.8%くらいだと100回もトレードすれば普通に起こるでしょう。つまり、勝率55%だと5連敗は確実に起こるものとして資金管理を行わなければなりません。


また、上記の計算は勝率が常に一定と仮定していますが、実際には相場の変化によって大きく変動すると思われます。勝率70%の投資法であっても、ある時期だけ見ると50%を下回っているかもしれません。そうした事も、頭の片隅に入れておく必要がありますね。


 


タグ:勝率 連敗数
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複利のリスク [基礎知識]

福利はすごいパワーを秘めていることは既に述べたとおりです。ただ、それはうまく行った場合の話であり、失敗した場合のリスクもよく把握しておくべきです。


複利のリスクについては次のような状況を想像してみればよくわかると思います。


初めに100万円の資金があったとします。単利でトレードを何回も行い、トータルで50%の利益が得られたとすると、資金は150万円になっていますね。


ここでリスクにさらす資金を当初の50%増しにするとします。つまり、複利を実施するわけです。もしもその後、トータルで50%の損失が発生するとどうなるか?


資金は75万円まで減ってしまいます。50%プラスの後に50%マイナスなのに、全体では25%のマイナスになってしまいました。これが複利の恐いところです。


ドローダウンが十分に小さければこのような事は避けられるわけで、複利運用を行うためにはドローダウンが小さいことが絶対条件となります。


 


タグ:複利
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複利の力 [基礎知識]

ある程度長期的に複利運用することを前提にするなら、特別ハイリターンの投資法(=ハイリスクの投資法)でなくても、資金を大きく膨らませることができます。


例えば、月利5%で単利運用した場合と、月次の複利運用を行った場合を比較してみましょう。(ちなみに、FXなどではもっと大きな利益を狙っている人が大半だと思います。)


資金がどのように増えていくかを計算してみると、


1年後:  単利=1.6倍、 複利=1.79倍
3年後:  単利=2.8倍、 複利=5.79倍
5年後:  単利=4.0倍、 複利=18.6倍
10年後: 単利=7.0倍、 複利=348倍


となります。


1年後は単利と複利の差があまりありませんが、3年後くらいになるとハッキリと差が出ます。そして、10年後くらいになると非常に大きな差になります。


これは月利が5%の場合であり、もっと大きな月利では差の出るタイミングが早くなります。


いずれにしても、長期的に複利運用を行うならば、特別にハイリターン(ハイリスク)でなくとも良いのです。


 


タグ:複利
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運用成績の安定性 [基礎知識]

投資手法を評価する場合、最も重視すべきなのは利益の大きさではなく、運用成績の安定性ではないか思います。


例えば、


① ある年の利益は、+100万円。翌年は、-50万円。
② ある年の利益は、+20万円。翌年は、+15万円。


のどちらが魅力的でしょうか?


私は②の方が魅力的に見えます。成績が安定しているので、今後の見通しを立てやすいし、そのご利益として複利運用も可能となります。


①では恐くて複利運用できませんよね。


複利は、ある時点から爆発的に資金が増えていきます。しかし、複利運用するためには運用成績が安定しているのが大前提なのです。


世の中にはカリスマトレーダーなどとは別の人種で、地味に投資で億単位の資産を築いている人がいます。彼らに共通しているのは、安定した投資法で複利運用していること。その威力は爆発的です。


 


タグ:運用成績
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